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ラグビー部リレー日記
成長し、勝つための集団へ
投稿日時:2014/02/21(金) 18:58
4年森智章からバトンを受け取りました。新三年の立山です。
新チームが始動して早くも2週間が経とうとしています。現在今年のテーマの一つである個々の強さにフォーカスした練習、WTが行われています。このような練習は地味できついものも多いですが、皆で声を掛け合い半ば狂気にも似た明るさで取り組んでいます。特に未経験者を中心とする昨季ジュニアだったメンバーの成長には目を見張るものがあります。ハンドリングスキルや体付きも明らかに変わり、コンタクトを厭わない者も増えました。心なしか表情にも自信が見え、背筋も伸び胸が張れているように感じます。このように現在取り組んでいる個々の強化はもっともリターンが確実でわかりやすく、モチベーションの維持にもつながり、今後試合に臨むうえで最もファンダメンタルな部分の強化でもあることから松木政権では最重要視し強化に取り組んでいます。
世間ではもうすぐ国立大学の二次試験です。私も2年前の今頃は机にかじりつき試験に向けて勉強していたと記憶しています。その後こうして東大ラグビー部に入部することになるのですが、入部した私は悪い意味で驚きを隠せませんでした。一番の衝撃だったのは怪我人が多く、選手の体が細いことです。テレビでしか見たことのなかった大学ラグビーの世界に足を踏み入れることに期待と不安を抱いていたのですが、それらはどこかへ消え去ってしまい、別の不安が付きまとうようになりました。目標とする対抗戦の相手校と比べ、我々が身体能力(センス)、ラグビーキャリアで圧倒的に劣っているという点は新入生の私でもわかりました。我々が目標を達成するためには”我々の努力”が”全国から集った優秀な人材が整備された指導体制の下激しい練習を重ね紡ぐ努力”を凌駕する他ありません。量(グラウンド内外)も、質(方向性)も、スタートの差を埋めるためには一時の予断も許されていないことは明白です。体を作るWTがその一つであることは言うまでもないでしょう。この年の対抗戦には到底実力は試合のレベルには及んでいませんでしたが、自分を含め3~4人の新入生がメンバー入りする諸先輩方の言う”スイカの大安売り”となってしまいました。先にも述べましたが、身体能力(センス)、ラグビーキャリアがある”スーパールーキー”が望めない東大にとってこれは由々しき事態であると勝手ながら思っていました(もちろん昨季の主将川島さんをはじめとする例外はありますが)。誤解を招くようなので断っておきたいのですが、’12年体制を批判しているのではなく、私は他大学の進展に取り残された旧態依然とした風潮が蔓延していたことを問題視していたのです。
対して昨季は、NTTcom様、西山、長島、岩崎コーチ、IBMの作田、山田スクラムコーチをはじめとする多くの方々に支援していただき、ようやく組織の”基礎の基礎”ができたと思います。今年はさらに上野、吉住、鈴木OBコーチが頻繁に練習に来てくださり指導体制は益々充実の一途です。ラグビー理解の浅い我々には大きな助けとなっています(もちろん頼り切ってしまうようなことはあってはならないですが)。MGRの協力もあり栄養指導も充実し、WTも印牧トレーナーに年間を通じた強化計画を立てていただきました。環境は充実してきました。あとは我々の努力です。
東大ラグビー部のような即戦力が望めないチームは、試合に出る選手は全員最上級生であることが理想だと私は思います。不断の4年間の努力の積み重ねによって培われた実力には、必ず高校上がりは及ばないでしょう。それができる環境が、今の東大ラグビー部にはあると思います。自分の努力、そして仲間の努力に自信を持てれば自ずと信頼は築かれるはずです。そして東大ラグビー部員であることに自信を、誇りを持つでしょう。もちろん、結果が伴わなければ水泡に帰しますが。
今秋の対抗戦には全員が信頼し合う15人がピッチに立つことを誓います。
最後に、受験生の皆さん、東大合格、そして東大ラグビー部への入部を心から祈念しています。高校でラグビーに打ち込んだ方も、そうでない方も、東大ラグビー部は貴方がラガーマンとして、人として成長できる環境であると断言します。東大ラグビー部での4年間を通じ、挫折の悔しさを、達成の喜びを一緒に分かち合いましょう。試合には、簡単には出られませんよ笑。
最後までお読みいただきありがとうございました。次は貴重なスーパールーキーだった木下魁にお願いします。
新チームが始動して早くも2週間が経とうとしています。現在今年のテーマの一つである個々の強さにフォーカスした練習、WTが行われています。このような練習は地味できついものも多いですが、皆で声を掛け合い半ば狂気にも似た明るさで取り組んでいます。特に未経験者を中心とする昨季ジュニアだったメンバーの成長には目を見張るものがあります。ハンドリングスキルや体付きも明らかに変わり、コンタクトを厭わない者も増えました。心なしか表情にも自信が見え、背筋も伸び胸が張れているように感じます。このように現在取り組んでいる個々の強化はもっともリターンが確実でわかりやすく、モチベーションの維持にもつながり、今後試合に臨むうえで最もファンダメンタルな部分の強化でもあることから松木政権では最重要視し強化に取り組んでいます。
世間ではもうすぐ国立大学の二次試験です。私も2年前の今頃は机にかじりつき試験に向けて勉強していたと記憶しています。その後こうして東大ラグビー部に入部することになるのですが、入部した私は悪い意味で驚きを隠せませんでした。一番の衝撃だったのは怪我人が多く、選手の体が細いことです。テレビでしか見たことのなかった大学ラグビーの世界に足を踏み入れることに期待と不安を抱いていたのですが、それらはどこかへ消え去ってしまい、別の不安が付きまとうようになりました。目標とする対抗戦の相手校と比べ、我々が身体能力(センス)、ラグビーキャリアで圧倒的に劣っているという点は新入生の私でもわかりました。我々が目標を達成するためには”我々の努力”が”全国から集った優秀な人材が整備された指導体制の下激しい練習を重ね紡ぐ努力”を凌駕する他ありません。量(グラウンド内外)も、質(方向性)も、スタートの差を埋めるためには一時の予断も許されていないことは明白です。体を作るWTがその一つであることは言うまでもないでしょう。この年の対抗戦には到底実力は試合のレベルには及んでいませんでしたが、自分を含め3~4人の新入生がメンバー入りする諸先輩方の言う”スイカの大安売り”となってしまいました。先にも述べましたが、身体能力(センス)、ラグビーキャリアがある”スーパールーキー”が望めない東大にとってこれは由々しき事態であると勝手ながら思っていました(もちろん昨季の主将川島さんをはじめとする例外はありますが)。誤解を招くようなので断っておきたいのですが、’12年体制を批判しているのではなく、私は他大学の進展に取り残された旧態依然とした風潮が蔓延していたことを問題視していたのです。
対して昨季は、NTTcom様、西山、長島、岩崎コーチ、IBMの作田、山田スクラムコーチをはじめとする多くの方々に支援していただき、ようやく組織の”基礎の基礎”ができたと思います。今年はさらに上野、吉住、鈴木OBコーチが頻繁に練習に来てくださり指導体制は益々充実の一途です。ラグビー理解の浅い我々には大きな助けとなっています(もちろん頼り切ってしまうようなことはあってはならないですが)。MGRの協力もあり栄養指導も充実し、WTも印牧トレーナーに年間を通じた強化計画を立てていただきました。環境は充実してきました。あとは我々の努力です。
東大ラグビー部のような即戦力が望めないチームは、試合に出る選手は全員最上級生であることが理想だと私は思います。不断の4年間の努力の積み重ねによって培われた実力には、必ず高校上がりは及ばないでしょう。それができる環境が、今の東大ラグビー部にはあると思います。自分の努力、そして仲間の努力に自信を持てれば自ずと信頼は築かれるはずです。そして東大ラグビー部員であることに自信を、誇りを持つでしょう。もちろん、結果が伴わなければ水泡に帰しますが。
今秋の対抗戦には全員が信頼し合う15人がピッチに立つことを誓います。
最後に、受験生の皆さん、東大合格、そして東大ラグビー部への入部を心から祈念しています。高校でラグビーに打ち込んだ方も、そうでない方も、東大ラグビー部は貴方がラガーマンとして、人として成長できる環境であると断言します。東大ラグビー部での4年間を通じ、挫折の悔しさを、達成の喜びを一緒に分かち合いましょう。試合には、簡単には出られませんよ笑。
最後までお読みいただきありがとうございました。次は貴重なスーパールーキーだった木下魁にお願いします。
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