受験生応援企画

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神のみぞ知る

 written by 湊 大樹 投稿日時:2025/02/24(月) 00:41

一浪を経て現在目一杯ラグビーを楽しんでいる河村からバトンを受け取りました、湊です。本当はトリは野村が飾る予定だったのですが、僕がテスト前に書くのは嫌だと駄々を捏ねたので順番を変わってもらうことになりました。ノムさん、ありがとう。







最後なので河村の期待通り熱い"タックル"をかましましょうか。








 浪人していたと言うとたびたび驚かれるほどに若々しさのある僕ですが、一度受験に失敗し、1浪を経てから東大に入学しています。というわけで2回も東大受験を経験しているのですが、2回とも受験前に妙な高揚感があったのを覚えています。やっと受験勉強から解放されるんだ、という嬉しさが、失敗できない緊張感と相まって妙なハイテンションでした。これを読んでいる受験生に伝えたいのは、本番は今までに体験したことのない精神状態で試験を受けるかもしれないということです。それが普通なんだと捉えて、どんな精神状態でも落ち着いて試験を受けましょう。









もし、試験を直前に控えて不安でどうしようもなくなっている人がいるなら、視野を広げることをお勧めします。緊張すると、どうしても目の前の試験だけに集中して視野が狭くなってしまいがちです。同じように不安を抱える東大受験生が数千人いることを考えれば、少しは落ち着くかもしれません。もう少し視野を広げてみましょうか。世界スケール、宇宙スケールで考えたら明日の受験のことなんてちっぽけなことに思えて落ち着いてきませんか?それでもだめならもう少し視野を広げてみましょう。神の視点に立ってください。おすすめはカルヴァン派の思想です。カルヴァンが唱えた予定説によれば、魂の救済(天国に行けるかどうか)はあらかじめ神によって決められている、らしいです。受験の結果だってもう神が決めてます、たぶん。じゃあもう何をやっても無駄だと諦めてはいけません。カルヴァン派の信徒たちは、善行をしなくなったわけではなく、自分が天国に行くと決まっているという確信を得るために良い行いをしたらしいです。あなたも最後まで勉強を頑張りましょう。意外とそういうところで最後にチェックした知識が出たりするんです。そして確信しましょう。「ああ、こんなに頑張っている私は、合格すると神がもう決めているはずだ」、と。どれだけ手応えが無くても、周りができてそうでも、数学0完でも、焦る必要も落ち込む必要もありません。神を信じましょう。







 

試験本番まで時間はありませんが、最大限の準備をしましょう。そしたらあとは受けるだけです。東大の教授が頑張って作った問題を信用してあげましょう。受験生の学力をきちんと測ってくれるはずです。堂々と測られに行ってきてください。







 




ここまでつらつらと書きましたが熱いタックルにはまだなってなさそうなので、一応最後に熱い一言をコピペしときます,





君の努力は必ず実を結ぶ!自分を信じて、最後まで全力で挑んでください!








 

では、駒場のグラウンドでお会いしましょう。

大学生活は素晴らしいに違いない

 written by 河村 達哉 投稿日時:2025/02/21(金) 23:51

大学の成績が超優秀なことねからバトンを受け取りました、河村です。数々の単位を落としたと紹介されましたが、実際に落としたのはフランス語ともう一つだけです。



少し自分の受験の話をします。僕は一浪しました。現役のときは、得意な数学で本番に高得点を取れればなんとかなるだろう、という甘い考えで受験に臨みました。今思えば、なんとバランスの悪い人間だったんだろうと思います。しかし現実はそう甘くなく、1日目の自己採点では数学が0完。絶望しました。



浪人時代はの受験では、国語や社会の演習を積み、自分がどんだけ下振れても取れる得点が把握できていたおかげで、比較的落ち着いた気持ちで試験に臨むことができました。そして合格後に開示を見てみると、数学の点数は決して高くなく、他の科目と均等にバランスの取れた点数で合格していました。あれだけ数学に頼ろうとしていたのに、結局はバランス良く点を取れたというのがなんとも皮肉でした。



実は、僕は現役時代も浪人時代も、自分が望むほど勉強に本気で向き合えませんでした。というより、何事に対しても中途半端で終わってしまうことが多かったです。でも、大学に入ってラグビー部に入り、厳しい練習に取り組む中で、ラグビーに対して本気で頑張ろうと思える瞬間が何度もありました。本気で取り組むことの楽しさや充実感を、ようやく実感できています。



大学生活は、ただ勉強する場ではなく、これまでになかった経験が待っている場所です。一人暮らしを始めて自由を手にする人もいれば、部活やサークルで熱くなったり、アルバイトを通じて社会の一端を学んだり、自分の興味のあることに没頭したりする人もいるでしょう。大学生活は、楽しいこともあれば大変なこともありますが、そのすべてがかけがえのない経験になります。



だからこそ、今は目の前の受験に全力を注いでください。その先には、辛かろうが楽しかろうがどんな形であれ充実した大学生活が待っているはずです。このメッセージを読んでくれた受験生のみなさんの合格を心から願っています。



次は、東大が誇るスタンドオフの湊にバトンを回します。ラグビーにおいて何もかもがうまい彼なら、きっと受験生にも熱い“タックル”をかましてくれるでしょう!

あと少し、もう少し

 written by 長岡 琴音 投稿日時:2025/02/18(火) 18:22

こじろーからバトンを受け取りました、文科二類の長岡琴音です。カイジは私が見たことのある数少ないアニメのうちの一つなので、分かりやすくてありがたいです。私の場合も、(こじろ−が憶測で紹介に書いてくれたような)自信は受験期通して全くなく、自分をカイジだと過信せずに最後まで石田だと強い自覚を持って勉強していたことが一番の勝因だと思います。

二次試験まで残り1週間となった今、このブログを読んでいる受験生がどれだけいるでしょうか。1人でもいたら嬉しいですが、相当変わり者なあなた、受かったら絶対にラグビー部に入ってくださいね。

私は受験期にこれといったアクシデントもなく、普通にめちゃくちゃ勉強して受かったので特に面白い受験エピソードもありません。塾の講義や有名参考書よりも、中学・高校の授業が最高の教材だったと思っているのですが、今さら「学校の授業をちゃんと聞きましょう」と言われてもしょうがないと思うので、今からでもできる本番対策を少し書きます。
私は受験期に心の余裕がなくて、他人の筆記音や鼻を啜る音、貧乏ゆすりが視界に入ること、冷暖房の直風が顔に当たることが気になって集中できませんでした(自習室にいたイケメンにいつ見られてもいいように姿勢や表情まで気にしながら勉強していたので必要以上に疲れてもいました)。なので、お気に入りの勉強場所は無音かつ超快適な自宅の自室で、学校や塾で勉強する時は必ずAirpods Proのノイズキャンセリング機能を使って外界をシャットアウトしていました。
しかし、本番はどんな人が周りにいて、どんな環境で試験を受けることになるか分かりません。自分ではどうにもできない環境のせいで落ちるのは癪だったので、自分の努力の成果を最大限発揮できるように、受験期終盤はあえて過酷な環境に身をおいて勉強するようにしました。筆記音や紙をめくる音がエンドレスに流れる動画を爆音で再生しながら過去問を解いたり、大地震並みの貧乏ゆすりをしている人の近くにわざわざ座ったり、自分でエアコンの風向・風量を調節できない自習室に乗り込んだりしました。はじめはストレスで発狂しそうになりましたが、おかげで結構耐性がついて試験本番は周りを気にせずに臨めました。そんなこと気にせずに集中できる人が多いとは思いますが、同じ悩みを抱えている方はぜひ試してみてください。1週間やるだけでもだいぶ慣れると思います。

また、私が勉強時間の確保以上に意識していたのは睡眠時間の確保です。日中の集中力の向上、記憶の定着、健康維持など睡眠のメリットは山ほどあります。私の場合は22時就寝5時起床の7時間睡眠を徹底しました。今も朝練の日は朝が早いですが、受験生時代の生活のおかげで難なく起きられています。睡眠時間が1時間でも減ると翌日のパフォーマンスが確実に下がってしまうので、どれだけ勉強が捗らなくて不安でも、決まった時間に強制シャットダウンして、翌日フレッシュな状態で勉強した方がいいと思います。一番集中できる睡眠時間は人によって違うと思いますが、これからは本番前の体調管理という意味でもしっかり寝ましょう。あと受験期はストレスで肌も荒れやすいですが、ちゃんと寝ればニキビ対策にもなります。

最後になりますが、2年前に渡辺温人さんが書いているように、1日目が終わった後にネットで答え合わせしようとするのは絶対にやめましょう。私は1日目の夜、人生で初めてTwitterをインストールして、国語と数学の解答予想を見てしまいました。結果、完全に落ちたと思い込んで2日目の勉強を一つもやらずに某私立大学のサークルを選び始めるという愚行を働いたので、それで落ちていたら本当に後悔していたと思います。東大の採点官に刺さる解答が書けたかどうかはあなたにもネット民にも分かりません。その辺に転がっている情報に影響されて落ち込んだりせず、2日間を全力で乗り越え、一旦3/10まで全て忘れて遊び呆けましょう。

次は文二の河村にバトンを渡します。大学ではフランス語はじめ数々の授業を落としているらしいですが、受験スイッチの入った彼はどのような生活を送っていたのでしょうか。想像がつきません。

カイジに学ぶ、大学受験の戦い方

 written by 池田 琥士郎 投稿日時:2025/02/15(土) 22:39

自称ADHDの亀井くんからバトンを受け取りました、池田琥士郎です。亀井くんの受験生応援企画の一人称がオデになっていましたが、前にどこかで亀井くんがオデを使っている場面を見た気がします。亀井くんは現役で合格した上に、とても大学に詳しく、現在も学習塾でバイトをしているため、彼は受験のプロフェッショナルです。受験生の皆さんには、入試までに彼の受験生応援企画を読み直すことを推奨します。


以下、カイジのネタバレ含みます。


皆さんは鉄骨を渡ったことがありますか。賭博黙示録カイジでは、地下労働から解放されるために鉄骨を渡るが、まだ地下送りにされていない僕は鉄骨を渡ったことはないです。

作中では、カイジの仲間の石田のおっちゃん(以下石田)が鉄骨上で「勝てよ.....。勝てっ....!人は勝たなきゃ嘘だ....!オレは敗れた......。敗れて....本当に無意味な........無駄な一生だった......。そんな..........そんな一生をカイジくんは送っちゃいけない........カイジくんは............勝てる人間なんだからっ........!」、「勝て........。勝つんだっ........!カイジくん..........カイジくん........!」と、死に際に言います。いいセリフですね。
そんなことは本当にどうでもよくて、大事なのはその直前の石田のセリフ、「カイジ君分かったんだよ、俺にはもう分かった。人間には2種類いる。土壇場で臆して動けなくなってしまう者とそこで奮い立つ者 と…俺はそのダメなほう」というものです。


僕は、カイジというより断然石田側です。本番で脚が震えてしまうし、頭が真っ白になって練習してきたことを水の泡にしてしまう。受験だって得意科目はいつもの半分の点くらいしか取れなかった。ラグビーでも、去年唯一出させてもらった試合では、情けないことに全く動けなくて、試合後に先輩にタッチフットでだけ上手い奴と言われてしまった。(反論の余地がないのが余計悔しい。)では、石田側の人間が本番に向けて準備できることはなんでしょうか。


まずは実力をつけることだと思います。下振れても合格できる実力があれば問題ないです。しかしこの時期につけられる実力には限りがありますよね。この時期になってしまったら実力に関しては今までの努力を信じるしかないと思います。


次にやれることといえば、自分が石田側だと、強く自覚することです。誤解してほしくないのですが、自分は本番で実力が発揮できないと思いこめ、ということではないです。自分が本番でミスをすることを想定しておこう、ということです。その想定をしていれば、ミスに動揺して次々とミスを重ねることは防げます。多分。多少のミスに動揺しないようにしましょう。


あとはシンプルに変なことをしないことです。これは全受験生に言えることですが、ラストスパートとか言って張り切って勉強しすぎたり、悟って勉強しなくなったりすると、だんだんなんかおかしくなってきます。ご飯を食べすぎたり、食べなさすぎたりするのも良くないです。寝不足とかはもちろんダメですよ。いつも通りの毎日を送りましょう。


最後になりますが、あまり他人の言葉を信じすぎないようにしましょう。暇な大学生が書いたこんな文章を鵜呑みにしたり、YouTubeやネットに出ている根拠のない情報に踊らされるのはやめましょう。この参考書をやれば受かるとか、これは知っておかなきゃ落ちるとか、そんなの多分ないです。不安になる気持ちはわかりますが、余計な情報があなたを余計に不安にさせちゃいます。今から知って受験に役立つことなんてあんまりないです。最後は自分一人で試験を受けなきゃいけないので自分のやってきたことを信じて一生懸命頑張ってください。応援しています。



次は、琴音にバトンを渡します。彼女は東大合格者がそこまで多くない高校出身で、初期の頃から自信たっぷりの優秀っぽいキャラなので、きっといい受験生応援企画を書くに違いないです。期待しましょう。
 

理系こそ現代文!

 written by 亀井 亮衛 投稿日時:2025/02/12(水) 21:11


ピチピチのスタッフ・いとしんからバトンを受け取りました、かめいと申します。

いとしんはレフェリーをやりつつ、スタッフとしての仕事もきちんとこなす、ぼくとは対照的にマジメな男です。そんな彼とは誕生日が同じで、11月16日生まれ。実は、みくさんも同じ誕生日なんです。部員71人の中に誕生日が同じ人が3人もいるって、すごくないですか?これからもなかよくしてください(切実)

趣味のため、昨年9月に入部しました。これが初めての日記になります。よろしくお願いします!

受験生のみなさん、二次試験は目前ですね。

オデはADHDなので(診断こそされたことないですが、そんなこと自分で分かります)、朝は起きられないし、勉強を始めようと思っても他のことをしてしまうし……というふうに、かなり”厳しい”感じでした。ただ、一度始めてしまえば何時間でも集中できるタイプだったので、何時に出発しようと必ず家を出て、自習室の閉館まで勉強する生活を続けていましたよ。

そんな生活を送っていたわけですが、去年の今頃、何を勉強していたのか気になって、受験生時代の記録を見返してみました。すると、理系のくせに現代文ばかりやっていました。たぶん、かなり危機感を覚えていたのでしょう。なんせ、秋ごろまでは「理系にとって国語はおまけ(笑)」とナメた態度で取り組んでいましたから、そりゃ、できるはずありませんね。

ところが、最後の1、2週間、本気で取り組んだ成果が出たのか、本番ではなんと模試の2倍近い点数を取ることができました。いつも通りの点数なら落ちていたので、本当に国語に救われましたね。(中学受験では散々な目に遭わせてくれましたが……。)

ところで、みなさんがこれから臨む二次試験で、東大は何を問いたいのか分かりますか?

東大の試験に共通して求められるのは、「正確にかつ論理的に文章を読解し、解釈し、それを解答用紙にうまく表現する力」です。

「いや、数学や理科にそれは必要ないだろwwwww」と思ったあなた、それは間違いです。数学・理科も結局のところ、論理的に理解し、それを正しく表現することを求められています。なんでこんな偉そうに断言できるのかというと、採点者である東大が公式にそう言っているからです。

みなさん、アドミッション・ポリシー を読んだことはあるでしょうか? これは「東大がどんな人を求めているのか」を示したものです。東大を好きな子に例えるなら、これはいわば「アプローチの攻略本」。相手の好みも知らずにアタックしても、たぶんうまくいかないでしょう?まだ読んでいない受験生は、一度目を通してみることを強くおすすめします。

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_01_18.html

https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/undergraduate/e01_01_17.html

ぼくは9月ごろにアドミッション・ポリシーを読んでから、すべての科目で論理関係や回答上の表現をより意識して、過去問に取り組むようになりました。そして気づいたのです。

「嗚呼、現代文って結構大事だな」と。

どこかの予備校講師が言っていましたが、現代文はすべての科目の土台となる論理力・表現力を鍛えるために重要な科目です。

長くなりましたが、結論として、東大理系受験生こそ現代文を“捨てる”なんてことをしてほしくない です。知識と才能でゴリ押せる方はそれでもいいと思いますが、国語が足を引っ張って落ちた友人を何人も見てきたので、こう助言しています。

ちなみにぼくは5月までラグビーをやっていたせいで、化学が全然仕上がっておらず、現代文を二次試験2週間前までサボっていました。もっと早く取り組んでいれば、そんなに苦労しなかったかもなぁ。

今年受験する方で現代文をサボってきた人も、まだ間に合います!頑張ってみてください!

ちなみに、ぼくは 『ドラゴン現代文』(文英堂)を使いましたよ。

次は、愛知県屈指の名門・旭丘高校出身の理科Ⅰ類、池田琥士郎くんです。浪人率が高い中、現役で合格した彼は優秀です。ちなみに彼のスマホの壁紙は僕です。

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